ClaudeとCodex、どう使い分ける?「Fable 5」と「GPT-5.6」の役割分担を整理してみた
2026年7月、AnthropicのClaude最上位モデル「Fable 5」と、OpenAIの「GPT-5.6」が相次いで登場し、AIを使う人たちの間では「で、どっちを何に使えばいいの?」という使い分け談義が盛り上がっています。
筆者もこの半月、両方をかなり使い込みました。本記事では、SNSでのエンジニアたちの議論と筆者自身の体感をあわせて、現時点での役割分担を初心者の方にもわかるように整理します。
そもそも「Fable 5」と「GPT-5.6」とは?
まず前提の整理です。どちらも2026年7月時点の最新AIモデルの名前です。
- Fable 5:Anthropicが提供するClaudeの最上位モデル。チャットのClaudeや、開発ツールのClaude Codeで使えます
- GPT-5.6:OpenAIの最新モデル。ChatGPTと、開発者向けエージェントのCodex(コーデックス)で使えます
モデル名で語られることが多いのですが、実際の使い分けは「Claude系のツールとCodex系のツール、どちらに何を頼むか」という話とほぼ同じです。本記事でもその意味で使い分けを整理していきます。
迷ったらこの基準。「決まっていないならClaude、決まっているならCodex」
今回の使い分け談義でもっとも支持を集めていたのが、この整理です。
やることがまだ曖昧なときはFable 5、やることが明確ならGPT-5.6。
筆者の体感もこれに近く、Fable 5は「行間を読む力」が頭ひとつ抜けています。ふわっとしたアイデアをふわっとした言葉のまま投げても、意図を汲んで形にしてくれる。以前は「言語化が得意な人ほどAIをうまく使える」と言われていましたが、Fable 5は言語化が追いついていない段階の相談相手として頼りになります。
これを別の言葉で表現すると「0→1はFable 5、1→100はGPT-5.6」となります。ゼロから何かを立ち上げる場面はFable 5、方向が決まったものを着実に積み上げる場面はGPT-5.6、という分担です。
ただしFable 5には、指示に忠実というより「良かれと思って走る」ところがあります。曖昧な要求を曖昧なまま、本人なりの解釈で突っ走る。地頭が良いのでそれなりのゴールには着くのですが、それが望んだゴールかどうかは運しだい……という「ガチャ感」は、SNSでも筆者の体感でも一致した評価です。狙いがはっきりしているなら、指示への忠実さで勝るGPT-5.6が安心です。
デザインのたたき台はFable 5が速い
Webページや画面のデザインについては、Fable 5がセンスの良いものをサクッと出してくる、という評価が優勢です。筆者も同感で、たたき台を作らせると「おっ」となる率が高いのはFable 5です。
一方で、どちらのAIにも共通する弱点があります。放っておくと「なんとなくカッコいい、どこかで見たことのある感じ」のデザインに寄っていくのです。
そのため、独自性を出したいなら、自分の好みやルールを言葉にしてAIに渡す仕組み——スタイルガイドやデザインの原則集を育てていくことが重要になります。AIのセンスに任せる部分と、自分の色を注入する部分の切り分けが、これからのデザイン活用の鍵になりそうです。
王道パターンは「設計はClaude、実装はCodex」
開発の現場で定着しつつあるのが、この分業です。
- 要件の壁打ち・計画づくりをFable 5と行う
- できあがった計画をGPT-5.6(Codex)に渡し、実装を任せる
- 実装中に迷いが出たら、計画を作ったFable 5に相談させる
「考える係」と「作る係」を分けることで、意図からブレずに品質を上げられる、というわけです。仕上げに、お互いの成果物をレビューさせ合う(アラを探させ合う)のも効果的で、AI同士の分業・相互チェックは、バイブコーディングの現場では当たり前の光景になりつつあります。
まとめ:小さな作業で「相棒の癖」をつかもう
整理すると、現時点の使い分けはこうなります。
- アイデアがふわっとしている段階、0→1、デザインのたたき台 → Fable 5(Claude)
- やることが明確な作業、1→100、着実な実装 → GPT-5.6(Codex)
とはいえ、この手の使い分けは人によって結論が変わるものです。まずはメールの下書きでも小さなツール作りでもいいので、同じお願いを両方に投げてみてください。返ってくる答えの「癖の違い」を体感するのが、結局いちばんの近道です。
なお本記事執筆時点では、Fable 5がサブスクリプション内で使い放題になる期間(日本時間7月20日まで)が話題になっています。こうしたキャンペーンは新モデルを試す絶好のチャンスなので、気になっている方はお見逃しなく。
本記事は、筆者が運営するブログ「ディレイマニア」で公開した検証メモをもとに、AIじてん向けに再構成したものです。