ObsidianはAI時代のメモ帳になる。Codexと組み合わせて「書いたものを使い回す」方法
Obsidianを使い始めた理由は、Codexとの相性が良かったからです。もともとはメモを保存する場所を探していただけでしたが、Codexがローカルにあるファイルを読み書きできると知り、Obsidianを組み合わせると日々のメモがもっと役立つのではないかと思いました。
いまでは、Obsidianは文章を保存するだけのアプリではなく、AIに渡せる自分専用の資料置き場になっています。この記事では、エンジニアではない人にもわかるように、なぜObsidianがAIとの組み合わせで便利なのか、最初にどう使えばよいのかを紹介します。
Obsidianは「自分のフォルダにあるメモ」
Obsidianの特徴は、メモが特別なサービスの中だけに保存されるのではなく、Markdown形式のテキストファイルとして自分のフォルダに置かれることです。
Markdownは、見出しや箇条書きを記号で表すシンプルな書き方です。見た目を整えるための余計な情報が少ないため、パソコンの中身を直接扱えるAIとも相性が良いです。
メモの場所がわかっていれば、Codexに「先週の打ち合わせメモから、決まったことと次のタスクを抜き出して」と頼めます。必要なファイルを探して読み、別のファイルへ整理するところまで、同じ作業場所で進められます。
AIに貼り付ける作業が減る
ブラウザのAIに相談するときは、必要な文章を探してコピーし、入力欄へ貼り付ける作業が発生します。短いメモなら問題ありませんが、過去の経緯や複数の資料を使いたいときは、この準備だけで時間がかかります。
ObsidianとCodexを組み合わせると、メモをそのまま作業場所に置けます。たとえば次のような依頼ができます。
- 今月の作業ログから、まだ終わっていないことを探す
- 複数の会議メモを読み、共通する課題をまとめる
- 日記の中から、ブログ記事にできそうなアイデアを抜き出す
- 決定事項をプロジェクトのメモへ追記する
大切なのは、最初から完璧な整理をすることではありません。AIが後から探せる程度に、日付や話題がわかる形で残しておけば十分です。
きれいなノートを作らなくていい
Obsidianを始めると、フォルダ構成やリンクの貼り方を最初に整えたくなります。もちろん整理が好きなら楽しめますが、AIと組み合わせる場合は、きれいなノートを作ることよりも、思いついたことを残すことを優先して構いません。
「今日やったこと」「あとで調べたいこと」「誰かと話して決まったこと」を、日付付きのメモへそのまま書きます。後からCodexに、要約・分類・別ファイルへの転記を頼めばよいからです。
AIに渡すための資料を人間が先に完璧に整えるのではなく、AIに整理を手伝ってもらう。この順番にすると、メモを続けるハードルが下がります。
最初は3つの使い方で十分
初めて使うなら、次の3つだけ試すのがおすすめです。
- 毎日のメモを1ファイル残す
日付をファイル名にして、箇条書きで思いついたことを書きます。文章の完成度は気にしません。 - Codexに要約を頼む
「今日のメモを3行でまとめて」「決定事項と保留事項に分けて」のように、読みやすい形へ変換してもらいます。 - 次の行動だけ別の場所へ集める
タスクやアイデアだけをプロジェクトのメモへ追記します。期限が必要なものは、Todoistなどのリマインダーへ移します。
この使い方なら、Obsidianを大規模な知識管理システムにする必要はありません。日々の記録を残し、必要なときにAIへ再利用してもらうだけです。
iCloud同期は便利。ただしバックアップとは別
MacやiPhoneで同じメモを見たい場合は、Obsidian SyncのほかにiCloud Driveを使う方法もあります。まず無料で試したい人は、iCloud上に保管場所を作る方法から始めてもよいでしょう。
ただし、同期はバックアップではありません。間違って削除した内容が別の端末へ反映されることもあるため、大切な資料はTime Machineや別のバックアップ先も用意してください。
また、パスワード・APIキー・個人情報など、AIに読ませたくないものは同じフォルダへ置かないことが大切です。Obsidianに保存する情報と、AIに扱わせる情報は分けて考えます。
Apple純正メモやNotionとの使い分け
Apple純正メモは、スマホですぐ書けて同期も速いのが魅力です。Notionはデータベースや共有ページを作りやすく、チームで使う場面に向いています。
一方でObsidianは、軽いテキストファイルを自分の場所に置き、あとから別のツールでも扱いやすいことが強みです。どれか1つへ完全移行する必要はありません。
すぐ書きたいメモはApple純正メモ、共有したい情報はNotion、AIに読み込ませて再利用したい記録はObsidian、と分けても十分便利です。
ObsidianをAIの相棒にするなら
Obsidianを始める目的は、ノートを完璧に管理することではありません。自分が考えたことや経験したことを、あとからAIと一緒に使える形で残しておくことです。
Codexはローカルファイルを扱えるため、メモの内容を読んで要約し、追記し、次の作業へつなげられます。エンジニアでなくても、文章を書く人・企画を考える人・日々の記録を活用したい人には試す価値があります。
まずは今日のメモを1つ作り、Codexに「このメモから次にやることを整理して」と頼むところから始めてみてください。Obsidianの価値は、保存した瞬間ではなく、後から再利用できた瞬間に実感できます。
補足:この記事は、ディレイマニアで公開した「Obsidianを使い始めた理由はCodexとの相性が良かったから」を、現在の使い方に合わせてリライトしたものです。