ToDoリストは全部ひとつにしなくていい。Codex・Obsidian・Todoistの役割分担
ToDoリストは、すべて同じアプリに集めるもの。長いあいだ、筆者もそう考えていました。
ところが、Codexを日々の作業へ取り入れ、Obsidianのメモを読んでもらうようになると、タスク管理に必要なものが二つに分かれていることに気づきました。
ひとつは、考えた経緯や次に試したいことを残す場所。もうひとつは、決まった時刻に忘れず知らせてもらう仕組みです。そこで現在は、前者をObsidianとCodex、後者をTodoistに任せています。
ToDoアプリをやめたのではなく、仕事を分けた
今回行ったのは、TodoistからObsidianへの完全移行ではありません。タスクの性質に合わせて、道具の担当を分けることでした。
- Obsidian:企画の背景、検討途中のアイデア、あとで取り組みたいことを残す
- Codex:メモを読み、状況を整理し、次に進める作業を提案する
- Todoist:締め切り、通知、繰り返し予定を管理する
つまり、Obsidianは「仕事の文脈を置く場所」、Todoistは「時間を守る場所」です。どちらか一方へ統一するより、それぞれの得意分野に任せる方が自然でした。
AIが読むなら、すべてをチェックボックスにしなくてもいい
従来のToDoリストでは、未完了の項目を人間が一覧し、終わったものへチェックを付けます。そのため、短い言葉で整ったリストにしておくことが重要でした。
一方、Codexに「いま何を優先すればいい?」と相談する運用では、情報が必ずしもチェックリストの形である必要はありません。
「この案は保留」「次回はここから再開」「先に確認したいことがある」といった文章がメモに残っていれば、AIはその前後関係を含めて読み取れます。人間の目には少し散らかったメモでも、見出しやファイルの置き場所がある程度そろっていれば、次の行動を探す材料になります。
もちろん箇条書きが便利な場面もあります。ObsidianはMarkdownで書けるため、必要ならハイフンと空白だけでリストを作れます。大切なのは、すべてを最初から「きれいなタスク」に加工しなくてもよくなったことです。
タスク登録は、AIとの会話の終わりに行う
タスクを思いつくたび、別のアプリを開いて登録する。この小さな作業も、積み重なると意外に負担になります。
筆者はCodexやClaudeと相談したあと、「この案は除外して、残りはプロジェクトのメモへ追記して」と頼むことが増えました。採用した案と判断の理由が同じ場所に残るため、あとでリストだけを見て「なぜこれをやるんだっけ」と迷いにくくなります。
自分で思いついたことを素早く残したいときは手書きで追記します。AIへ任せることと、自分でメモすることを厳密に分けず、その時点で早い方を選べるのもObsidianの使いやすいところです。
通知が必要な仕事はTodoistに残す
Obsidianへ移さなかったのは、決まった時間に行動したいタスクです。
たとえば、毎週行う作業、支払日、指定時刻の連絡などは、内容を覚えているだけでは不十分です。必要な瞬間に通知されること自体が機能なので、Todoistのような専用ツールが向いています。Todoistでは、自然な言葉による日付指定や繰り返し予定を設定できます。
「考えるための情報」と「忘れないための通知」を分けると、Todoistへ置くタスクはかなり絞られます。使い方によっては、有料プランが本当に必要かを見直すきっかけにもなります。ただし、リマインダーなどの提供範囲はプランや時期によって変わるため、変更前には現在の公式情報を確認してください。
迷ったら、三つの質問で置き場所を決める
新しいタスクが出てきたときは、次の順番で考えると分けやすくなります。
- 指定した日時に通知が必要か
必要ならTodoistへ登録します。 - 背景や検討経緯を一緒に残したいか
必要ならObsidianのプロジェクトメモへ置きます。 - 次の行動をまだ決められないか
無理にタスク名へせず、文章のまま残してCodexへ相談します。
両方が必要な場合は、Todoistには短い通知を置き、詳しい内容はObsidianへ残す方法もあります。ひとつのアプリへ寄せることより、あとで迷わず動けることを優先します。
最初から全部移行しない
この運用を試すなら、既存のToDoリストを一度に移す必要はありません。まずは、期限の決まっていない企画や「いつか試したいこと」だけをObsidianへ移すのがおすすめです。
一方で、明日の予定や毎月のルーチンはTodoistへ残します。数週間使い、Codexへ「このプロジェクトで次にやることを整理して」と頼んだときに、必要な項目がきちんと拾えるか確認します。
AIが読み取れなかった場合は、チェックボックスを増やす前に、ファイル名、見出し、プロジェクトごとの保存場所を見直した方が効果的です。また、AIへローカルフォルダを開かせる際は、作業に必要な範囲だけを指定し、秘密情報を不用意に混ぜないようにします。
ToDoリストは、一覧ではなく役割分担になる
AIに次の行動を相談できるようになると、ToDoリストは「人間が毎朝眺める一枚の表」でなくてもよくなります。文脈を残すObsidian、そこから作業を整理するCodex、時間を知らせるTodoist。それぞれが役割を持っていれば、タスクは複数の場所にあっても困りません。
筆者もまだTodoistを使い続けています。ただ、すべてを預ける必要はなくなりました。まず半分だけ移してみるくらいが、AIを使った新しいタスク管理を試すにはちょうどよさそうです。
参考情報
- Obsidian Help:How Obsidian stores data
- Todoist Help:Introduction to recurring dates
- OpenAI Help:ChatGPT Work and Codex
※サービスの提供状況と公式情報は2026年7月21日時点で確認しています。