ChatGPTに個人情報を貼る前に。一時チャット・匿名化・許可で守る3段階
議事録、問い合わせメール、顧客リストなどをAIで整理できると便利です。しかし、そこに氏名、メールアドレス、電話番号、未公開の業務情報が含まれている場合、そのままChatGPTへ貼ってよいかは別に考える必要があります。
この記事は2024年7月26日に公開した注意点を、翌日の2024年7月27日付の記録として再構成しています。一時チャットの現在の保存期間やデータ設定は、2026年7月20日時点のOpenAI公式情報で更新しました。
第1段階:一時チャットとデータ設定を確認する
ChatGPTの一時チャットは履歴へ表示されず、メモリも作らず、モデル改善にも使われません。ただしOpenAIは、安全上の目的でコピーを最大30日保持する場合があると説明しています。
つまり「一時」という名前でも、送信した瞬間に完全消去されるわけではありません。またGPTsのアクションなどで第三者サービスへ情報が送られる場合、その先では別のプライバシーポリシーが適用されます。
通常のチャットを使う場合は、設定の「Data Controls」から「Improve the model for everyone」をオフにできます。履歴へ残すか、モデル改善へ利用するか、一時チャットにするかは別の設定として理解しましょう。
第2段階:送る必要のない情報を削る
設定を確認しても、不要な個人情報は送らないのが基本です。
匿名化するときは、本文だけでなくファイル名、画像、表の見出し、コメント欄にも注意してください。送信前の確認にはAIに貼る前チェックを利用できます。
第3段階:仕事では利用許可を確認する
取引先から預かった情報や社内文書は、自分の判断だけで外部サービスへ送れない場合があります。個人情報を削除しても、契約や社内ルールで生成AIの利用自体が制限されているかもしれません。
「個人名を削れば利用可能」「会社指定のAIだけ利用可能」「一切利用不可」など、ルールは組織や案件によって異なります。利用前に確認し、許可された範囲を記録しておくと安心です。
一時チャットでも貼らない方がよいもの
- パスワード、APIキー、秘密鍵
- 本人の同意がない医療・金融・人事情報
- 公開前の契約書や機密資料
- 送信先サービスの利用規約で扱えない情報
一時チャットは便利な保護策ですが、秘密情報を送る許可証ではありません。まず「この情報を送らずに目的を達成できないか」を考えます。
送信前のチェックリスト
- AIへ渡す必要がある部分だけに絞ったか
- 個人情報と秘密情報を削除したか
- 一時チャットやデータ設定を確認したか
- 仕事の情報なら利用許可を確認したか
- 外部アクションや連携先へ送られないか確認したか
便利さと安全性は二者択一ではありません。情報を小さくし、設定を選び、許可を取ることで、AIへ任せられる作業を安全に増やせます。
送信前に「AIに貼る前チェック」を使う
AIへ送りたい文章を貼り付けると、メールアドレスやAPIキーなどが紛れていないかを確認し、マスク済みの文章を作れます。処理はブラウザ内だけで完結し、入力内容をAIじてんへ保存・送信しません。ただし、氏名や社内情報などをすべて自動判定できるわけではないため、最後は目視でも確認してください。
参考情報
- ディレイマニア:ChatGPTで個人情報を扱うときの注意点と「一時チャット」について
- OpenAI:Temporary Chat FAQ
- OpenAI:Data Controls FAQ
- OpenAI:Data Usage for Consumer Services FAQ
公式情報の確認日:2026年7月20日