売り物じゃなくていい。AIで作る「自分用の単一機能アプリ」のすすめ
AIエージェントで自然言語プログラミングができるようになって、筆者が一番楽しんでいるのが「自分専用の単一機能アプリ」づくりです。リリースする予定はないので、コードの美しさも気にしなくていい。ただただ自分の作業が便利になる。この気楽さこそAI時代のプログラミングの醍醐味だと思うので、実例と一緒に紹介します。
実例1:テロップ編集用のMacアプリ(初めてのSwift)
動画のテロップ編集は、AIで最適化しても人間の手作業が残る工程です。この作業を短縮するため、専用のMacアプリを作りました。使った言語はSwift——筆者にとって初めての言語です。右も左もわからなくても、Codexに日本語で指示を出し続ければ形になります。
コツは、先にAIと相談して仕様を固めてから作り始めること。毎日少しずつ指示を出して2週間ほどかかりましたが、既存の動画編集ソフトより自分の作業に合ったアプリができました。
実例2:動画フォーマット変換ツール(制作30分)
ゲーム配信ソフトで録画した動画(.mkv形式)を、汎用的なmp4形式へ変換する作業が地味に面倒で、録画自体が億劫になっていました。そこで、アイコンにドラッグ&ドロップするだけで変換が終わる小さなツールを作成。仕様決めも含めて30分ほどで完成です。
要領がわかったので、続けて「mp4から音声だけを抜き出すツール」も約5分で作りました。文字起こしAI(Whisper)に渡すファイルを軽くしたかったのです。
実例3:ゲーム動画の簡易加工アプリ(これも30分)
モザイク入れ・範囲指定の書き出し・BGM追加という3機能だけの動画加工アプリも作りました。プロ用の編集ソフトを立ち上げるほどでもない作業のためだけの、割り切ったアプリです。これも30分ほどで完成しました。
「自分専用」だから気楽でいい
自分しか使わないアプリなら、コードが汚くても、作りが荒削りでも実害はありません(配布するなら話は別です)。大事なのは次の2点だけ。
- 不便を感じている「単一の機能」に絞る(欲張ると難易度が跳ね上がる)
- 仕様を先にAIと固めてから作る(途中の迷走を防ぐ)
こうした「雰囲気で頼んで作ってもらう」開発スタイルはバイブコーディングとも呼ばれ、非エンジニアにも門戸が開かれています。日々の「ちょっと面倒」を思い浮かべて、ひとつ作ってみてください。30分の投資で毎日が少し快適になる感覚、クセになりますよ。
本記事は、筆者が運営するブログ「ディレイマニア」で公開した検証メモをもとに、AIじてん向けに再構成したものです。